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「80」という数字が大きな意味を


2009年10月29日

 

過労死として労災に認定される基準として、

 

発症前1ヶ月間におおむね100時間を超える残業

もしくは、

発症前2~6ヶ月間に月80時間を超える残業

 

というものがあります。

 

最近、勤務中にくも膜下出血で倒れ亡くなった、元マクドナルドの女性店長について、労働基準監督署がいったん不支給決定を下したものの、再審査により長時間労働による過労死と認定されたということがあったらしい。

 

その理由は、

倒れた日を発症日とすると、上記の認定基準を下回る(約77時間)

 → 過労死として認定されず

頭痛を訴えていた状況から、倒れた日の20日ほど前を発症日とすると、上記の認定基準を上回る(約81時間)

 → 過労死と認定

 

ということのようです。

 

たとえ業務中に倒れたとしても、業務との関連性を証明するのが難しいためにできた過労死認定の基準ですが、わずか数時間が大きな分かれ道となってしまう。

 

80とか100とかいった数字が、非常に大きな意味を持ってしまうんですね。

 

 

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