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#7 第2回団体交渉!


予想通り、早々にSさんから連絡がきて、2回目の団体交渉の申し入れがありました。第1回の団体交渉からちょうど1週間後です。

Sさん:1回目の交渉で出たお話しについて、Yさんに確認しました。当初10時半から15時までの週4日勤務というのは確かに事実であり、それをお伝えするのを忘れていましたとのことでした。

岩沢:忘れていたって?それを前提として、雇用保険の被保険者期間云々という話をしていたんじゃないですか?

Sさん:行き違いがあったとのことです。

岩沢:わざと言わなかったんじゃないですか?

Sさん:。。。。

岩沢:まあ、話が先に進まないのでそれはそれとして、そもそも毎月面談を実施して翌月の勤務条件を決めるという、期間定める契約だったということを裏づける事実があるじゃないですか?

Sさん:それは違います。本人が言うには、毎月の面談は単にシフトの調整を行うためのものであって、契約の更新を都度行っていたという認識は一切ありません。元々の雇用契約は期間の定めがない契約だったということです、期間の定めがないと認識していたので、7月の雇用契約書を交わすと期間の定めのある契約になってしまうと思ったからこそ、労働基準監督署等に相談したということなのです。

岩沢:本当にそうですか?社内調査はしっかりと実施しましたよ。そこででてきた話として、Yさんは「いずれは正社員になりたいし、ずっと働きたいと思っています。」と言っていたらしいですよ。こういう発言は、雇用契約が期間の定めがある契約だと認識していなければ出ないはずじゃないですか?

Sさん:。。。。

岩沢:あと、契約書を交わした後、Yさんと取締役との間ではこんな会話が交わされたようですよ。

・・・・・

Yさん:期間って普通は3ヶ月とか半年とかですよね?1ヶ月というのは短いんじゃないですか?

取締役:うちは最初から1ヶ月です。細かく見直していくためにそうしてますよね?今までのことを書面にしただけですので、1ヶ月契約が変わることはありません。

・・・・・

岩沢:こういう話の後、Yさんからは反論されていないんです。このことからもYさんは当初から1ヶ月の契約期間を定めた契約であることを認識していたことが類推されるんじゃないですか?

Sさん:。。。。

岩沢:また、同じ2号店に勤務していたパートさんには、Yさんと同様に7月に契約書を交わしたわけですが、誰一人としてYさんのように異を唱えることはなく、当初から1ヶ月の契約期間を定めた契約であることを認識していたはずでしょう。

Sさん:。。。。そちらの主張したい内容は理解しました。

岩沢:。。。。

Sさん:ただ。。。。

岩沢:。。。。

Sさん:ただ、このままでは、Yさんと会社との認識の溝は埋まることはなさそうです。

岩沢:。。。。

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